ネットの漂流物としての写真、著作物としての写真
所要が重なって1週間以上さぼってしまいました。
このブログ、何気に難しくて。
書きたいことというより書く予定のものがたくさんあるのですが、ブログを書くための動画をまだ準備できてなかったり、今回のように間をあけてしまうとその間に時事ネタがたまってしまったり・・・
以前もブログを10年以上やっていたのですが、思いつきで気ままにやり過ぎて失敗してしまったので、その反省点から計画的にやろうとして失敗しようとしてるみたいなw
本題に入ります。
今回は少し迷いました。
当事者のお名前を出さずにやるべきかどうかについて。僕自身が炎上するのは僕の責任なので甘んじて受けるのですが、炎上した方を文章にすることは許されるのか?それは単なる便乗なのではないかってことです。
セゴリータ三世さんのことです。
今回は過去に少しだけその業界に関わっていたということと、今後、YouTuberもブロガーもどうすべきかについて考えてみたいって思ったので敢えて名前を出させていただいで記事にすることにしました。
1.大前提として
まずは大前提として、僕はセゴリータ三世さんの大ファンであります。
セゴさんがまだゴリラのマスクを被っている頃からなのはもちろん、比較的初期の方から見ています。
そして今回の件についてですが、あくまでもセゴリータ三世さんがやってしまった事は正しいことではなく、権利者様が正しく、そして守られるべきことであると考えます。
しかし、セゴリータ三世さんをさらに叩くわけでもなく、権利者様が悪いと否定する記事ではないことをご理解ください。あくまでも炎上の検証であり、提案になります。
2.炎上の概要
①切っ掛け
セゴリータ三世さんがとあるスマホを紹介する動画で、そのスマホを紹介するライターさんの写真を無断使用してしまった。
②良く無かった点
その写真を見つけたライターさんはTwitterで指摘。
セゴリータ三世さんはそれに即座に応えずに動画を削除。弁護士に相談するなどをしていたようです。
③良かった点
比較的すぐに事態が落ち着いたこと。
セゴリータ三世さんが権利者のライターさんに謝罪と画像使用料ついてのお話をした模様(この辺の詳細はわかりません)。そしてTwitterとYouTubeチャンネルにて謝罪文を掲載。現在は動画投稿が2022年7月18日を最後に止まっているのと、Twitterも2022年7月19日を最後に止まっています(2022年7月23日現在)。
今後どのように活動を再開してくれるのか、ファンとして少し心配です。
3.この炎上の問題点
①多くの人がドキッとしたのでは?
動画を作る、ブログを書くとなると素材が必要になることがあります。
まして僕がやっている切り抜き動画となると、独自性を出すためにも動画に写真を載せたりしたくなるわけです。
その時に使用するのが「ネットにある写真」です。
ネットに落ちてる、置いてあるって勘違いしてしまいがちですが、あれはどこかの誰かが撮影したものなわけです。つまりは権利者というのが存在する素材になるのです。もちろん、Adobeストックのような有料素材もありますし、フリー素材もあります。しかし、誰のものかもわからない・・・って思いこんでしまうものもあるんですよね。
そうなると思わずお借りしてしまう・・・
これが問題なんですよね。
僕もたまにやってしまいます。
手前味噌で申し訳ないですが、先日アップした動画です。
千葉県限定で出てくるミソピーと麦芽ゼリーの話が出てくるのですが、手元にこれらの写真はないし、例えば買ってきて撮影するとしても地元には売ってないです。ミソピーは売ってますが、給食に出てくる小袋に入ったのとは違います。麦芽ゼリーはどこで手に入るかわかりません。Amazonならありそうですが。
そうなると思わずネットで探してしまうわけです。
今回は写真は使いませんでした。
やっちゃいけないことなんですよね。ほんとに。でも・・・ってなってしまう気持ちは凄いわかります、個人的に。
②セゴリータ三世さんの対応
まずはすぐに謝罪すること、対象の方とお話をすること。
これに尽きると思います。
もちろん自分が悪いわけではない場合もあるので謝罪をすぐにしない方がいいケースもありますが、今回に関してはすぐに謝罪をすべきだったでしょう。
弁護士という言葉も気になりました。
弁護士に相談した理由は、
- 本当に著作権侵害にあたると
- どう対応すべきか?
- 先方への弁償金などはどうするか?
くらいが僕は頭に浮かびましたが、まずは先方と連絡を取った上でできることかな~と感じました。相手が正しいか、間違っているのかに関わらず、正直に事態を認めたうえで、改めてお話しましょう・・・で良いのだと思います。
「おっしゃる通り画像を無断使用しました。事態を整理し改めてご報告、ご相談させていただきたいです。こちらの都合で申し訳ありませんが、少々お時間をください」
的な事がいいのかな~って思いますよ。
その上で弁護士に相談するのも良いし、自分達で解決を目指すのも良いと思います。
僕的には今の人達はすぐに弁護士を頼り過ぎるっては思います。多くのケースが事実関係をはっきりさせた上で話し合いで解決しますので。
写真は間違いなくライターさんのブログかニュース記事から持ってきているのだから、それは認めなければならいし、仮にライターさん側が権利関係をうやむやにするようなことがあったら(あるわけないけど)、そこのところはどうなんだろうと弁護士に相談すべきですね。
③ライターさんのお友達のライターさん
これはなんか気持ち悪かったです。
該当のライターさんがこの件について記事を書くのなら理解できます。第三者であるお友達のライターさんが記事にしていたのにはびっくりしました。何が目的なの?って思いました。
当事者であるライターさんに依頼されての記事なら理解できますが、そのような文言はなかったように思います。
わざわざ検証画像や検証動画を作るまでもないことなのに、それら素材をしっかりと作っての記事は単なる炎上目的、炎上狙いとしか感じませんでした。
セゴリータ三世さんは楽曲を勝手に聞けてしまうとあるアプリについて、比較的大きな動きを見せていました。
これについては正しい事だし、社会問題を是正する意味において有益なものだと僕は感じます。しかし、このことを引き合いにだして、片方ではこういう活動してるのに、片方ではこんなことをしている・・・みたいなことを記事のトップに書いての展開って必要あるんですか?って思います。
炎上すれば得する人もいるでしょう。
現在のネットにおける炎上の多くには燃料をくべる人が存在するということも問題だと思うんです。動画を消して逃亡かって書いていましたが、まずは動画を削除する、それから対応する時間も必要でしょう。そのわずかな間隙を狙ってのことなので、なおさら許せない感じがしました。
あくまでも僕の個人的な感想ですが。
4.写真はこうすべきでは?
①僕の経験
僕はずっと昔に写真の専門学校を卒業しています。
ネットではなくあくまでも写真の扱いについてですが、作家さんが世の中に出す写真にはコピーライトが明記されています。
©2022 decopin 1/5
ちょっと当時の資料を探したのですが見つからなかったので正式なものと少し違うかもですが、だいたいこんな感じです。
- © ←これがコピーライトというものです
- 2022 その著作物が作られた最初の年(2022-2025のように書かれる場合も)
- decopin 著作者の名前(例:Taro Suzukiなど)
- 1/5 これはこの世に存在する5枚のうちの1番目ですというやつですね
私がいつ作った著作物ですよ~。そしてこの写真に関しては世の中に5枚しかなくて、その1番目の写真になりますよ~っていうサインです。
学生レベルでも著作物に関する話はしっかりと学習するということです。これはアナログ時代でもデジタル時代でも変わらないことです。
②僕ならこうする
もし僕がネットライターで自分の記事の写真を勝手に利用されたくなかったらこうします。
例えばこのねんどろいどのエリスですが、単に紹介したいのならこれで十分です。でも、この写真は構図からライティングまでこだわって撮ったんだー!エリスのポージングにしてもミリ単位で調節した!!勝手に使われたらこまる!!となったら、
↑これですね。コピーライトをいれました。
↑これでもいいと思います。
写真の場合は写真が写ってる所にコピーライトを入れる人はほとんどいないと思います。自分の作品ですので余計なものはない方がいいです。なので、写真の裏側や写真の余白にいれるのが通常なので、写真をアップする際にこのように余白を準備してコピーライトをいれるのがスマートと感じます。
しかし、Photoshopでちょいちょいとトリミングされたらあっさりとコピーライトが消えてしまいます。その場合は、
↑これですね。
適当に配置してしまいましたが、綺麗に並べるのがよいでしょう。
もちろんこんなものは権利を守るためには有効ですが、作品としては台無しですねw
だったら、
思い切ってこんなんしちゃってもいいのかもですね。
最後のは冗談として、コピーライトは入れるべきと感じます。
それが自分の著作物を守ることにつながるし、著作権者としてのマナーでもあると思います。見ればわかるでしょ、この写真を勝手に使っちゃダメってことが。
5.ネットに漂流する写真や動画
僕自身、過去にやっていたブログで写真をたくさんアップしていました。商品紹介が主なものでしたし、自作のグラフや図形なんかもありました。そして僕が撮影した自分の写真作品もアップしていましたがコピーライトを付けることはありませんでした。
商品紹介やちょっとした花の写真なんかはどんどん使ってもらってもいいし、ネットに漂流する素材の1つだと思っていたからです。
逆に作品写真はこの写真をこのテイストで撮れる人は他にいないだろうっていう自負もあったので、誰かがおいそれと使える写真ではないし、使う用途としても自分の作品としてしか価値は無いと思っていたので、わざわざ入れる必要はないとおもっていれていませんでした。
僕がネットに解き放った写真達はどんどん使ってもらってオッケー!
僕のスタンスを表明するならばこれです。
過去にやっていたブログの話に戻りますが、僕が気に入った商品を紹介するのだから、その商品や本はどんどん広がって欲しい!そんな気持ちもあったと思います。仮に現在のYouTuberやブロガーさんのように企業様からの案件として商品を撮影して紹介する場合でも、企業様のパンフレットに載るものではないし、CMで使われるものではない。あくまでも僕個人が依頼されて、僕のコンテンツ内で使うものなので、それは良い商品だったらどんどん広まって欲しいと思うし、自分に依頼した企業様のためにも拡散して欲しいと思うので、やはり態度としてはどんどん使ってくれ!だと思います。
この問題はやはり著作権者が無断で使用してはダメってことをわかりやすく表明するのが良いと思います。
今回のライターさんは多分Twitterのプロフィールやブログの紹介文などに自身の写真を無断に使ってはダメってことを表明されていたと思います。そういうのをしっかりと調べた上で使用の許可を取るべきなんですよね。
僕的には分かり易くすべきっても思うのですが。
ま、ネットで動画編集の仕事を探すとこんな内容のものが出てきます。
「動画編集のお仕事です。こちらで用意した台本とナレーションに合わせて、ネットで写真と動画を探して1本の動画としてください」
というもの。
見本となる動画とともにこの文言があるのですが、なんていうのか丸投げ感が半端ないですよねw
動画が必要なのはYouTubeは動いてるものでなければ削除される可能性があるからです。バックに動画を流した上でナレーションにあった写真などを探して使ってくれってことなのですが、まー、これって無断使用の温床ですよねw
著作権の問題ってとても難しいです。
著作物の無断使用はもってのほかということを大前提としての記事でした。
またまた長くなってしまいましたが、次こそは簡単にまとめたいと思います。