切り抜き動画、始めました

動画に関するあれこれを辛口(気味)にお話ししていきます

茂木健一郎さんの理論とスタイル

切り抜き動画のチャンネルが少しだけ伸び始めました。

なんでここにきて?

僕的にはこんな感じで伸びた理由がわからないのです。
まして最近は体調不良でまともに更新できてないのに・・・

今がチャンスだしアップするネタはまだまだたくさんあるから、頑張りたいのに体調が悪過ぎて足を引っ張られてる感がとてもきついですね。このブログも書きたい事がたくさんあるんですよ。トホホ…っていうのはこういう時にでるんだなと。

 

さて、前置きはこのくらいで。

今日は2週間くらい前にアップされた茂木健一郎さんの動画についてです。

youtu.be

この動画ですね。

 

 

1.今日も大前提として

茂木健一郎さんの動画を批判するものではないです。
むしろ、共感できることが多いのと、考える機会を与えてもらった部分が大きいです。でも、ちょっと茂木さんがヒートアップしてるのでなんかあったのかな?っても考えました。

今回も茂木さんを批判するブログではないです。それから、僕の知能レベルではついていけてない部分も多々あるので非常に表面的な話になってしまうのを御料下さい。

大前提という名の言い訳スタートでした。

2.動画の内容

「どうして茂木さんは動画に編集を入れないのですか?サムネをつけないのですか?」

という質問が来るそうです。
しかし茂木さんは編集の必要はないと考えるとのことです。

  • 編集過多で付加価値がない
  • ジェットカットがいらない
  • テロップ、効果音がいらない
  • 地上波に毒されている
  • イギリスの文化から学んだこと
  • 肝心なのは概念であり、本質でありそれ以外はどうでもいい
  • 本質以外に惑わされることが日本のYouTubeにはある
  • 日本文化も同じく
  • 編集によって付加価値はつかない
  • 余計な編集をすることによって資料的価値がなくなる

箇条書きで書くとこんな感じ。
解釈をミスっているところがあったら申し訳ありません。

3.とても耳が痛い…

僕に限らずではありますが、僕がやってること全否定だな~ってとこです。
それが耳が痛いと感じるのは僕自身が茂木さんがおっしゃっていることを感じているからだと思います。

そんなの茂木さんが勝手にやればいいじゃん!今の流行りはこっちなの!

みたいに思ったのなら、それは茂木さんとは意見が異なるわけですね。
すっごく耳が痛かったです。僕的には今の切り抜きも必要だと思っているし、YouTubeの編集形態も時代に求められているものであると感じています。

熱心にYouTubeを見るようになって8年とか経ちますが、この間にも流行り廃りがあったし、常に流れみたいなものは存在します。3~5分の動画が好まれていた時期もあったし、広告の関係で8分以上の動画がメインになっているし、現在はショートと10分以上、20分以上といった長目の動画が多くなってるようにも感じます。

そんな中でいわゆるジェットカットが流行ったというより、ジェットカットすべきっていうのが当たり前になったり、誇張されたテロップや効果音を入れなければならない・・・みたいになってるのも現状ありますよね。

茂木さんの動画で僕が好きだったこと、嫌いだったことを思い出すことができた感じがしてブログで記事にしようって思いに駆られました。

4.編集は付加価値を付けるものなのか?

まずはこれですよね。
そもそも編集は何のためにあるのかってことと、どこまで必要なのか?ってことですね。

①テロップ・効果音

僕がテロップを入れる理由は切り抜きであるからってことが第1にあります。
差別化ってほど特別なことではないのですが、切り抜きを作らせてもらうことで、何かしらの付加価値をつけようと考えた事は事実です。

テロップが入ることによって見やすくなる

僕が考えた付加価値はこの程度です。
しかし、色々と調べてみるとテロップによる効果として、音をミュートしても動画を見ることができる、内容を理解することができると考える方もいらっしゃることがわかりました。

これも時代の変化なのでしょうか?

動画の要素として音、声っていうのはとても大きなファクターだと思います。
茂木さんはポッドキャストについても触れられていて、音声のみのコンテンツについてもお話をされていますが、今回は動画という部分だけで話をしていくと、動画をミュートで見るってことは動画を見る意味があるのかな?と感じます。

動画に出ている登場人物が何を話しているのかっていうことは大事な要素です。

しかし、その人がどんな風に声を発しているのかというのも大事な要素の1つと考えます。口調や間の取り方によって、どんな風に伝えようとしているかですね。

効果音についてはトランジション(場面転換)の時と、補足要素をポップアップするときに使います。注目して~的に。

正直な所、効果音を多用することについてはエンタメ的補足と感じます。

  • ここ笑いどころ
  • 感情の変化

ぱっと思いつくのはこの2つでしょうか。
「今、面白い事言ったからね!」
「面白い事を際立たせよう」

という笑いどころをピックアップするための効果音。

それから悲しいです、楽しいですといったことを際立たせるための効果音ですね。

これエンタメ的には良いのかもですが、どちらも効果音無しで十分なのが動画の良さであるとも感じます。
面白いことが面白ければすぐに気付きますし、表情や口調、話の内容で感情は十分に伝わります。

②ジェットカット

茂木さんはジェットカットという言葉は使ってませんが、こういう編集は不要であるとお話されてます。

ジェットカットとは、話の間、あー、えーっと、そのーといった余計だと感じられる言葉をカットすることを指します。動画的にはスピード感もでるし、変な話効率的な動画になると思います。

これって必要なのかな?

僕は常々そう感じてました。
もちろんカットした方がいい間ってのもあるし、あまりにもえーと、あのーってのが多いと見苦しくもあります。

しかし、間っていうのは行間です。

あのー、えーとって言葉に詰まる部分にも意味がある時もあります。

そもそも、あまりにあのー、えーとってなった場合は撮りなおせばいいっても感じます。

岡田斗司夫さんを例に出します。

岡田さんは2ndチャンネルで動画を出していますが、それ以外は生配信が基本です。アップグレード動画も前後のアップグレード部分以外は生配信です。岡田さんはレジュメと資料を用意してお話されるのですが、さすがってくらいに流暢です。

しかし、そんな岡田さんでも言葉に詰まる時があるし、えーっとねってもおっしゃいます。流暢な岡田さんが言葉に詰まる部分って意味があるように感じるんですよね。つまりは考えてる時間です。どうして岡田さんがこの話題、この言葉について話がとまって考えたのか?それを考えるのもおもしろいと感じます。

③資料的な価値

カットをしたことによって、その部分に何があったのか?という風にはなりますよね。
編集の痕跡がない、第三者が手を入れていないことによって資料的な価値がでるっていうのはごもっともな話です。いや、凄く正しいし、残すべき動画はそうあるべきっておもいます。

その反面であくまでもエンタメであるっていう動画がほとんどです。

最近は切り抜きの影響もあって文化人の動画にもテロップなど編集が入ります。それどころか継接ぎで論点がずれてしまうような動画も存在します。

しかしながらほとんどが時代時代で消費されるエンタメ的な動画なんですよね。

その動画が後年発掘されて、その当時のエンタメとして評価される可能性はあります。しかし、この急激な変化の中でどのくらいのエンタメ動画が価値あるものとして残るのかっていうのを考えると難しいとは思います。

でも、こういうエンタメって必要だよね?

これも大きなファクターと感じます。楽しいから良いっては強いです。

5.編集過多の理由はコンテンツ過多?

現代は忙しい人が多いと思います。
そして一昔前と違っておもしろいコンテンツが多過ぎるっていうのもありますね。

ドラマや映画を1.5倍速とかで見る、YouTubeは通勤の時に音をミュートしてテロップで見る・・・

他にも色々ありそうですが、時間の有効活用の仕方はそれぞれですがこういうことも動画の編集に影響ありそうな感じがします。

物事の本質を見る、知る・・・

茂木さんのおっしゃる通り大事なことです。
忙し過ぎてそういう部分が抜け落ちてしまうのは不幸な感じもします。かといってあれも知りたい、これも知りたい、あれも見たい、これも見たい・・・っていうのもあるな~っても。

しかしながら、ある時期からテレビでやたらめったらテロップが使われるようになりました。

その時はどうしてテロップが必要なの?

という議論になったと思います。
それがいつの間にか当たり前になって、テロップを嫌がってた人達だって大勢いたはずなのに、いつの間にかYouTubeでも過剰なテロップで溢れるようになりました。テレビを見ない人が多くなって、YouTubeの方が面白いという声も聞くようになった反面で、テレビの悪かった(と思われる)部分をなぜか追いかけてしまっているのです。

一概にそればかりとも言い切れませんし、テロップの良さもあります(僕自身フルテロップで動画を作っています)。

茂木さんの動画は言論人、文化人に当てはまっていて、いわゆるYouTuberには当てはまらないのかもしれませんが、少し動画の在り方について考えるにはとても良い機会だったように思います。