『大分・別府ミステリー案内 歪んだ竹灯篭』を少しやりましたよ
久し振りにゲームを買いました。
なんとな~くもやもやする週末だったので、Switchを久々に起動してパッと目に入った印象的なイラストの作品がこちらでした。
年齢がばれてしまいますので、その辺はあまり気にしないように読んでいただけると嬉しいな~とw
1.知らなかったシリーズ作品
ゲームに疎くなってはいたのですが、こちらのゲームはシリーズ3作目になるそうです。
①目に留まった理由
これは言わずもがなッて感じですよね。
ファミコンの名作『オホーツクに消ゆ』を彷彿とさせる見た目になってます。イラストは間違いなくあの人、雰囲気も間違いなくあのゲームって感じで。いわばジャケ買いだったと思います。
②シリーズ3作目
買う前に調べればよかったのですが、こちらはシリーズ3作目になります。当初は、『軽井沢誘拐案内』『ポートピア連続殺人事件』そして『オホーツクに消ゆ』の続きなのかな?って勘違いしてしまいました。後述しますが、これらは堀井ミステリー三部作と言われるもので、すでに3作あります。
ただ、ポートピアが神戸のポートピアアイランドからつけられているものの、地名ではないのですよ。オホーツクも軽井沢も地名。で、こちらが大分・別府なので地名で、3作目と勘違いしたのでした。
『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』
『秋田・男鹿ミステリー案内 凍える銀鈴花』
に続くシリーズ第三作目なのだそうです。
③シリーズ制作経緯
シリーズ第一作目の『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』は2019年に発売されています。詳しくはWikipedia ↓ を参考にしていただくとして、
本来は2011年に『肥後連関殺人 迷宮のブロードウェイ』という作品がリリースされる予定で体験版まで配信されたようですが、開発中止になったようです。当初はandroidでの発売のよていだったみたいです。
開発中止から数年後に開発再開、イラストレーターは引き続き荒井清和さんで、オホーツクに消ゆの雰囲気と当時のゲームの雰囲気を意識して制作されたのが、こちらのシリーズ第一作目になるそうです。
2.ゲームを少しやってみて
土日で2,3時間かな、もうちょっとやったかな。プレイしてみました。その簡単な感想です。あと事件の全容はまだ全然見えてませんので、ネタバレはありません・・・っていうか、できませんw
①ゲームシステム
これはほんとシンプルです。
ファミコンでやったポートピアとオホーツクを思い出します。登場人物たちと会話、周囲を調べる、証拠などを見せる、場所を移動してこれを繰り返す…これだけです。
会話や調べるをすすめていくと、対象者に聞ける内容が増えたり、行ける場所が増えたりってかんじですね。行ける場所は、今の所ほぼ固定で自由にあちこち行ける感じではないです。事件解決に必要な場所に行く、人に会うって感じですね。
これを面白いとおもえるかどうかは人によります。
僕のように昔のゲームの雰囲気を楽しみたいって人にはぴったりだし、逆にAPEXやエルデンリングのような現在のクオリティの高いゲームが好きな人には何が何だかわからないかもしれません。意外とこのシンプルさが良いってなる可能性もなきにしにあらずですが。
レトロゲー好きには若い子でもささると思います。
あとは物語を読んでいくみたいな感覚もあるので、サウンドノベルが好きだった方も1度体験してみるといいかも。
②ドット絵だけど・・・
ファミコン時代のゲームの雰囲気を再現してるだけあって、すっごい粗目のドット絵です。なんなら文字すら読みにくいレベルの粗さですが、「大分・別府ミステリー案内」と銘打ってるだけあって、大分に実在する場所を舞台として物語が進んでいきます。例えば、楽天地という場所に行ったときに特徴的な観覧車の解説があるのですが、ゲーム上はイラストが出てきません。しかし、ググって見ると、あー、これか!!ってなります。
ご当地ネタというか、観光要素もふんだんに入っているので、現地で観光と共に殺人事件の解決をしていく的なのは王道の2時間ものミステリーって感じでかなり好きです。おもしろいです。
③テンポが遅かったり、繰り返したが多かったり、他の悪い点も
まさにこれが良くない点かもです。
たとえばその日の捜査が終わった後には食事をしながら捜査のまとめをするのですが、同じような選択肢が毎日でてきます。その日によって違うのもあるのですが、ほぼ一緒です。これはどこまで網羅していけばいいのかな・・・?ってなります。
まったりやりたい派だったり、コンプ厨なら良いのですが、人によっては全部飛ばして重要な部分だけをやっていくスタイルになりかねないな~と感じました。
僕的には疲れた頭と心をリフレッシュするためにやっているので、このまったり感が心地よかったりもするのですが、テンポの悪さと繰り返しの多さで投げ出す人が出てくるともったいないな~と。
あとは雰囲気重視の粗目のドット絵なので、画面に出てきたものが何なのかわからなかったことがいくつかありますw
それらは言葉で解説してくれるからよいのですが、文字も荒いので「季子(トキコ)」さんって方が出てくるのですが、公式ページで登場人物の項目を見るまで漢字がわかりませんでした。途中でトキコと説明があるので呼びはわかったのですけどね。
④なんといっても荒井清和先生ですよ
荒井清和先生といえば、当時のファミコンキッズにはたまらないものがあると思います。
オホーツクに消ゆはもちろん、当時、『ファミコン通信(現・ファミ通)』で連載されてた『べーしっ君』に、『いただきストリート』のイラストですよね。ファミコン通信を中心としたアスキーのあれこれが思い出されます。
コロコロコミックが子供達のラジコンやミニ四駆など遊びのターミナル駅みたいな役割を果たしてたのと同様に、アスキーのファミコン通信がゲームの中心にあったような思いがあったりするわけです。
それと一緒に荒井清和先生のイラストが我々おじちゃんたちの心には残っているわけですよ。それになんといっても雰囲気が良いですしね。荒井先生が好きならそれだけでも価値がありますよ。
3.ポートピア連続殺人事件の思い出
オホーツクに消ゆとは違った感覚があったんですよ。ポートピアは。少し話が横にそれてしまいますが、ポートピアを子供の頃にプレイした時の思い出を最後に書きたいと思います。
①とにかく怖かったポートピア
おとなっぽいイメージのジャケットと、それまでになかったゲーム性の『ポートピア連続殺人事件』を知ったのはかなり幼い時でした。年齢がもろバレしてしまうので色々ぼかしますが、とにかく小さい時に知ったゲームです。
学校から帰ってきて、誰もいない家で1人でやっていたわけですが、とにかく怖かったです。
例えば『弟切草』みたいなホラー要素もなければ、驚かせるような演出もないです。淡々とBGMも無く、タタタッタって文字がタイピングされる音とパトカーのサイレンの効果音くらいしか流れないゲームなのですが、それもあってかただただ怖かった思い出があります。連続殺人事件なので被害者が何人かいるので、事件が起こったタイミングの怖さ、新しい証言や事実を知った時の驚きと怖さ・・・子供だから楽しめた部分なのかもですが、ほんと怖かったですよ。
②それまでになかったシステム
①でもか聞きましたが、アクションゲームが主流だったし、ドラクエもまだなかった頃だったので、斬新なゲームって感じがしました。ダンジョン以外はしらみ潰し的なフラグ立てゲームなわけですが、それすらも面白かったのです。ただ移動して話を聞くだけのゲームじゃんって若い子には言われてしまいそうですが、ゲームの1つとして純粋にあらゆるものが面白かった時代だと想像していただけると嬉しいかなと。
その後、『さんまの名探偵』っていうサスペンスものというかアドベンチャーものというか、このジャンルのゲームが出ましたが、ポートピアと比較するとボートレースがあったり、そもそもさんまさんを始めとする吉本の芸人さん達が登場するような、エンタメに富んだものが出ましたが、それも時代なんですよね。
ポートピアの頃はポートピアが最新だったし、さんまの名探偵の頃はさんまの名探偵が出るような時代になっているというわけです。もちろんどちらも名作だし、どちらもおもしろいです。
神宮寺三郎シリーズなどサスペンス物はたくさん世の中にでましたが、ゲームの進歩と共に廃れていったものであるというのも事実ですね。
③驚くべき展開
「犯人はヤス」このコピペですらもう古いですね。
ポートピア連続殺人事件んのネタバレになるのですが、2ちゃんねるを中心にネタとして使われまくってましたね。それですら20年前くらいになってしまうのが驚きです。
ヤスってのはポートピアで起こる事件の犯人になります。
だからやってはいけないネタバレなのですよ、これw
ヤスはゲーム中の「私」ことプレイヤーの相棒刑事になります。ヤスは歪んだ竹灯篭でいうとこのケンなわけで、あくまでもプレイヤーである先輩刑事の命令、
聞け
調べろ
移動しろ
はなせ
などを実行してくれる人なわけです。
なので、容疑者になりようがない存在なんですよね。
それが、事件の捜査が進むにつれて、ヤスの言葉つまったり、何か隠し事をしてるような雰囲気がでてくるのです。そしてそれまで取調室で一緒に取り調べをしていたはずのヤスを取り調べできるようになって・・・
大人な雰囲気をだしているパッケージイラストも、真実をすればネタバレやないか~いってなるのも味なところですよね。
途中でダンジョンに入ったり、ヤスを取り調べしたり・・・意外だったり、驚くような展開が楽しかったのがポートピアになります。今思い出しても、友達や友達の兄貴と真相を究明したときのドキドキ感と怖さを忘れることはできません。
と、以上になりますが、暇を見つけて少しずつプレイしていきたいと思います。
ライブ・ア・ライブのリメイクなどレトロゲーの分野がまた見直されてるのかな~、それとも現状でゲームが行き詰ってるから原点回帰してるのかな~とか、わかりませんが、昔のゲームからいまのゲームの進化まで見てきた者としては、こういうゲームの新作がでるのは嬉しい限りです。新しいゲームについていけませんからねw