切り抜き動画、始めました

動画に関するあれこれを辛口(気味)にお話ししていきます

世の価値観はどこに向かう?(甲子園の報道から少し考えてしまった難しくない話)

この3年間色々あり過ぎて疲れ果ててるのもあるのですが、今年の夏はダメですね~

色々と立て直さないとならないと考えてるのですが、体調不良と諸々の自由が効かない状態などでうまくいっていません。せめてこのブログだけでも…と思っているのですが、下書き状態で終わってるものが多々あるのみで公開できてないんすよね。

さてさて甲子園の決勝です!

テレビで見ながらこの記事を書き始めました。
親戚の子供がボーイズリーグで野球をやっていて、学生野球の在り方について色々考えることが多くて、その流れで今大会を見ていました。僕の地元の高校は善戦したし良いチームだったのですが早々に敗退してしまったので、より冷静に見ていたつもりでした。

でも、でもですよ。

なんすかね、マスコミの偏った報道は。
慶応と仙台育英の勝敗に関する報道は平等なのかもしれませんが、まさに判官贔屓とでもいうような慶応贔屓の報道は。

しかも打撃や守備、投手、監督の戦術、普段の練習などに関する報道ならまだしも、イケメン?美白?長髪?エリート?

なんかずれてるな~と。

終いにはプロ野球には興味はなく将来は企業の社長や弁護士を目指してるみたいな、本当に慶応の部員さん達が答えてるのかな~っていうような記事。なんだかな~って感じますよ。

たしかにプロスポーツ選手になるということは途方もなく難しいことだし、プロになったらなったで第一線で活躍することも、活躍し続けることも難しい。WBCなんてさらに夢のまた夢…
セカンドキャリアを支援する動きも盛んになっているけど、それでも高校の頃から就職を考えて大学に行った人よりは難しい面が多々あるもんね。

価値観としてもそうだし、自分自身の能力やキャリを考えても慶応の子たちがプロは視野にないってのは現実的ですよ(本当に慶応の子たちがインタビューにそう答えてるならばの前提ですが)。

でもその一方で小学校からずっとプロを目指して野球を必死にやってきた子たちが甲子園の舞台に立っているということも事実なんですよ。そしてそういった子たちのほとんどが夢破れるわけだけど、そういう子たちがいなければWBCでの熱狂もうまれなかったんじゃないかな~っても思うんです。

僕が違和感を感じるのは、慶応の子たちがプロを視野にいれておらず弁護士などを目指しているという事ではなく、それが素晴らしいと賛同する人達でもなく、それが正しいとする人、そうあるべきと反応する人、それが勝ち組みたいにする人たちなんですよ。

あだち充の漫画の主人公たちはみんな坊主じゃないです。

坊主が素晴らしいとは言いませんし、慶応の子たちが坊主じゃない事に対して特別な意味も感じませんし否定もしないです。僕の大好きな上杉達也も国見比呂も坊主じゃなかったですしね。でも、

「慶応の子たちは坊主じゃなくて青春を謳歌してる」

っていう発言を見ちゃったんですよね。
いやいやそれは違うだろ。坊主じゃなくてオシャレできるから青春なのか?女の子にもてそうだから青春を謳歌してるのか?坊主頭でドロドロになって、水をかぶりながら野球にうちこむのだって最高の青春なんじゃないの?

髪の毛を伸ばすことなんていつでもできるっしょ。オシャレすることも、彼女をつくることも(そもそも野球部もてるからなw)いつでもできる。でも、坊主頭でドロドロになるなんて高校生くらいまでしかできないよ。
そして現在は過去とは違い、坊主頭を強要しない野球部は増えています。それでも生徒自身が坊主を選択することが多いと聞いています。夏の甲子園常連の名門である福島の聖光学院は甲子園へ出発するにあたってメンバー全員が3厘くらいにまで髪を刈っていました。チームワークと熱意を感じる美しい姿でしたよ。こういう報道はほとんどなかったですよね。

慶応の丸太くんだったかな。
美白報道について、日焼けは火傷であるから疲労などが蓄積しないように日焼け防止のために日焼け止めを塗るようにしてるって答えていて、これはこれで素晴らしいことだと思います。

じゃ、坊主頭で暑さを軽減させるとか、清潔に保つため、髪をセットする時間を省くためってのは良いことじゃないのかな?

・・・

・・・

こんなこと言ってるとキリがないんだけどねw

慶応の子たちはエリートかもしれないけど、他の高校の子たちだって野球のエリートですよ。そして、マスコミのしょうもない報道がなければ慶応の子のことも他の高校の子と変わらずフラットに見ていました。

報道が過熱するのは甲子園大会が盛り上がるので良い事だと思いますが、方向性が間違ってないですか?

それからそれらの報道に対する反応がいちいちおかしな価値観を持ってるな~って感じますよ。20代で年収1千万を超えることが全てなのかな~?僕は完全に人生を失敗してる完敗の負け組だけど、それでも人生のほんの少しの瞬間に価値を見いだせています。人生の幸福度って人それぞれどころか、一人一人みんな違うものなんじゃないかな。年収1千万以上という価値観に拘るあまりに自分の人生の価値観を下げてしまってるんじゃないかなって思う。

坊主頭でドロドロになりながらも一生懸命に白球を追って、それでも甲子園に届かなかったっていう青春だって、最高の青春ですよ。

僕の大好きな漫画「H2」で千川高校の校長の母校が甲子園でボロ負けして、散々に馬鹿にされてしまったせいで自分の高校には頑なに野球部を作らないという設定がありました。でも国見くんは

「あの年の草成高校は勉強もしっかりやりながら甲子園に出場したんだ!それがどれだけ凄いことか!」

みたいに評するシーンがあります(ちょっと現在手元にコミックスがないので正確なセリフではありませんご了承ください)。今年の慶応高校はまさにそれで文武両道で甲子園出場どころか優勝に王手をかけています(現在9回裏の1死)。清原ジュニアも在籍していてただでさえ注目を浴びるわけですが、慶応の子たちだって思ってますよ、もっと純粋に野球に関することだけをインタビューして欲しい、報道して欲しいと。

今大会を通してもしかしたら大学卒業後にプロを目指す子だって現れるかもしれないし、今現在、しっかりとプロ入りを視野にいれて野球に励んでいる子だっているかもしれませんしね。

高校野球に関してはもうちょっと色々言いたいことがあるのですが、それはまた別のお話。

それから今回の甲子園に関する報道以外にも世の中変な事が多々起こってますよね。つか、僕自身にも推し活を通して変なことばかりの10年でしたし。これら変な事についてもあれこれ書きたいって思います。

 

僕自身、慶応高校応援してたんですよ。
近くに住んでいたこともあったし、清原好きだったし。それがあれこれ変な報道とその変な報道に対する変な反応を目にしてしまったせいで、この決勝を純粋に楽しめませんでした。

慶応高校、100何年ぶりの優勝おめでとうございます!