切り抜き、もう無理です!
前3回の切り抜き動画についての記事をもって、しばらくは自分がアップした動画以外の切り抜きに関するあれこれはお休みして、他の話をしようと思っていたのですが、そうも言ってられない事が起こりました。
- 1,ガジェクリからのメール再び。
- 2,ガジェクリからの注意喚起
- 3,ガジェクリが推奨する動画作りのポイントを公表すべきか?
- 4,無編集動画にならないための動画作りの条件
- 5,自我を出すことの大きな問題点
- 6,最後に
1,ガジェクリからのメール再び。
前回の記事
こちらの記事の2章にあたる部分で、ひろゆきさんを始めとする切り抜き動画のサポートをする、ガジェット通信クリエイターズネットワーク(以下ガジェクリ)より、いわゆる無編集動画についてのご指摘のメールがありました。
ガジェクリは期限を設定し該当の無編集動画の削除を呼びかけました。
それが6月の頭だったのですが、先ほどの切り抜きやめますブログを書いてる最中に再びガジェクリからメールが届きました。
2,ガジェクリからの注意喚起
内容は前回のものとほぼ同じです。
ですが今回はさらに細かく切り抜き動画を作る際の注意点が書かれていました。
基本的に切り抜きのような、他者の動画を再利用して作られるコンテンツについては、ダメとはなっていません。しかし著作権を遵守しなければならないし、それが切り抜きのようにある程度公認(黙認)されているものでも、ルールというものはあるわけです。
MCMサポートをしているガジェクリがそのルールを設定しているのなら、ルールを明確にすることもできるのでしょうが、削除をするのはYouTubeというかGoogleのルールで決まっているし、AIがやるので明確なルールが見えないのが現状です。
同じく前回の記事で紹介したナカイドさんの動画にあるように、僕には見えていませんが、多くの切り抜き動画が削除(警告)され、多くの切り抜きチャンネルがBANされているのでしょう。
前回の警告では切り抜き動画の削除とチャンネルBANという流れが止まらずに、再びガジェクリは注意喚起をだしたのかもしれませんね。
3,ガジェクリが推奨する動画作りのポイントを公表すべきか?
守秘義務はないと思われますが、これを公表していいのか少し迷いました。しかし、MCMをやっているのはガジェクリだけではありません。実際、僕がやっているピザラジオの切り抜きはKADOKAWAが運営しています。ガジェクリ以外のMCMの切り抜き動画も同じ状況にあるはずですよね。でも、KADOKAWAは収益化してからの許諾になります。つまりは、どこの誰がピザラジオの切り抜きをやっているかほとんどわからない状態なわけです。メールアドレスも知らないから、
「あなたの動画はYouTubeの削除対象になるから気を付けて~」
みたいな警告はできないんですよね。
なので収益化した途端にBANみたいなことも起こり得るんじゃないかって思うのです。ガジェクリが推奨する切り抜き動画を無編集動画と判断されない条件は役立つと思うのでブログで紹介することにしました。
4,無編集動画にならないための動画作りの条件
- オープニング&エンディング
- フルテロップ
- 本編も適切にカットしてる
- 画像とSEを挿入し適切な演出を施してる
- チャンネル運営者のオリジナルのコメントや補足が追加されてる
以上の5点がガジェクリが推奨する動画作りのポイントになります(あえて章立てせずに箇条書きにて解説させていだきます)。
①オープニング&エンディング
これはそんなに難しい達成目標ンディングではないし、多くの人が既に取り入れてる事と思われます。特にエンディングは他の動画紹介とチャンネル登録を促すために積極的にやるべきことですしね。
ただ、オープニングは賛否両論になると思います。
普通にリスナーとして見てて冒頭に5秒~20秒の時間を毎回持っていかれるのはきついですよね。しかもいつも同じオープニングになってしまうと、またこれ見るのか~ってなります。しかし反面、気に入ってもらえていればチャンネルの印象付けにつながりますね。ただ、鬱陶しくないオープニングを作るのはなかなかに骨が折れる作業であるのと、センスを問われますね。僕には無理です。
オープニングをダイジェストにするっていう方法もあります。
僕の場合はこれが初めて作ったダイジェスト入りの動画になります。
ダイジェスト制作についてはいずれまとめてお話したいと思いますが、ダイジェストもセンスが問われます。どの部分をどの順番で使うかなど。またBGMを使う場合はそのBGMの長さに合わせる必要もあるし、丁度良い長さの音源を探す必要があります。自分でBGMを制作できる場合は必要ありません。
もちろんダイジェストを作るための時間が余計にかかります。
②フルテロップ
これに関しては僕は何一つ問題は有りませんでした。
っていうのも、切り抜きをやるって決めた時からフルテロップにすると決めていたからです。最低限これくらいはやっておかないと・・・そんな思いでした。多くの大手切り抜きチャンネルの方々がやっているのに、後発の自分がそこで手抜きしてどうする!!ってとこですね。
ただし、フルテロップはそんなに甘くないです。すげー時間かかります。なんならテロップ入れ終わった所で編集おわった~って気分になるくらいです。まだまだ残っているのに。
それから切り抜く対象によっても難易度が違います。岡田斗司夫さんは楽な方ですが、ピザラジオは難しいです。演者が1人と2人って差もそうですが、他にも違いがでてきます。
③本編も適切にカットする
こちらは少し僕には難しいです。
技術的には簡単ですが、どこを切るかが難しい場合があります。
いわゆる行間をカットするのは簡単です。僕の場合は岡田さんが、「うーん・・・」と言って考えてる部分も大事なんじゃないかって思ってカットしませんが、テンポの良い動画が受ける傾向があるのでやった方がいいでしょう。
ただし、要点が抜けてしまったり、例えば岡田さんが本当は言いたいことみたいな部分が抜けてしまったらどうもこうもないので、ここは編集者の理解度が試されますね。
④画像とSEを挿入し適切な演出を施している
これ、何気に3に似ている感じがします。
編集者のそのトピックに関する理解度が求められます。ピザラジオの場合はほとんどの動画に画像をカットインさせる場面がありません。というのも基本はオーイシさんと加藤さんのトークがメインであって、何かを解説しているわけじゃないからです。お二人のトークの邪魔になるので解説などは入れることができません。
しかし、
こちらの動画の場合は、名古屋めしを紹介する画像などを多く挿入することができました。SEを入れるべきなんですが、これは僕の好みの問題でぴょこぴょこ多くなってしまうとカッコ悪いなーって感じるので入れていません・・・しかし、今後は入れるべきでしょうね。
自分の動画ばかり貼ると鬱陶しくなるので貼りませんが、岡田斗司夫さんの切り抜きの場合は難しい言葉が多々でてきます。多くの場合が岡田さんが説明してくださっているのですが、この言葉を説明しておきたいなー、この言葉を説明すると理解度深まるよな~って場合に挿入しています。しかし、解説なので長文になりがちで一時停止してもらわないと読み切れないってことが多々あります。
やはり理解度とセンスが必要ですね。間違った情報を伝えられないし、多くの場合は拾い画像を使うことになるのですが・・・うん、問題ありな場合が多くなるように思います。
⑤チャンネル運営者のオリジナルコメントや補足が追加されている
これが一番の大きなポイントになると思われます。
例えばこれ。
先日書いた僕のこのブログの記事になります。
このブログを立ち上げた理由として、こういうのがやりたかったってのがあるんですよね。概ねというか、ほとんどというか、目から鱗というか、岡田先生まりました~ってなるのですが、いやー、英子が七海と出会って成長していくのかわいいじゃないですか、ぐっとくるじゃないですか、泣けるじゃないですか~って書きたかったんですよw
でも、例えば概要欄で岡田さんの論を批判するようなことをして動画は作りたくないです。それどころか、動画内で岡田さんの理論を批判するってのは難しいわけで、このブログでやろうかなーって。
もちろん批判するだけじゃなくて、チャンネル主が詳しい分野だったらそれを補足っていう形で付け加えるのは大きな問題になりませんよね。4で書いたように単語や固有名詞の説明として入れるのもよいです。
さらに自信があるというか深い知識をもっていたら、画面を一時停止して、
「説明しよう!」
みたいな、昔のアニメであったような解説をナレーションやゆっくり解説みたいな合成音声で流すのもありでしょう・・・
5については問題点を多くはらんでいると思われるので、今回のガジェクリからの通達についてのまとめ的に次の章でお話します。
5,自我を出すことの大きな問題点
簡単な話です。
岡田斗司夫さんを超える解説をできるのか、ひろゆきに突っ込みを入れられるのか、ホリエモンほどに経済や社会についての知識がお前にはあるのかっっっ!!!!
ってことですよね。
ひろゆきもたまに間違えます。あとは名前を出しませんが登録者450万人超えの芸人さんからコンバートしたあの方にも間違いを見かけることがあります(岡田斗司夫さんは言い間違えをちょくちょくしますwわりと人間ぽさが出てて好きです)。
この部分を補足や指摘するのは許されることだと思います。
しかし、論理的に間違っている場合をどのように指摘できるか問題がありますよね。
例えばクロノスという神様がいます。
クロノスで思い浮かぶのは多くの場合は時を司る神様のことでしょう。しかしクロノスは発音違いはあるそうなのですが、もう1人います。そちらの神様は農耕の神であり、時の神クロノスより高位に属しています。この場合の指摘は簡単にできます。気付きの方が難しいくらいで。
パリピ孔明についても、英子がかわいいんじゃーーー!!のごり押しで同意してくれる人がいるかもしれません。なんなら岡田先生に見つかって、こいつばかだよね~ってくらいに言ってもらえたら誉です。
それがもっと難しい理論建てをしないとならないトピックだと反論はおろか、訂正をするのも難しかったりします。いや、それまちがってねーからってなるのが落ちって場合多くでてきそうです。
岡田さんのジブリ解説についても、そんなのあなたの想像でしょう~的に言う人を多々みかけますが、切り抜き動画では伝わりにくいですが、確実に岡田さんはジブリの関する書籍やインタビューなど全てに目を通し、ほとんどを記憶しています。たまにコメントに間違いを指摘されることがありますが、それに関してもしっかりと資料を見直してその指摘が正しい時は答えてらっしゃいますからね。
僕のようにWikipediaから単語の意味などを補足するくらいならできますが、自分の理論を展開しつつ補足したり批判したりってのはかなり難しいことだと思った方がよいです。毎日動画投稿も難しくなるでしょうし、収益が折半になる切り抜きでそこまで力を入れるとなると尻込みする人も出てきそう。
逆にそれを強みに新たな切り抜きチャンネルとして登録者を伸ばす人もでてくるでしょう。
しかし、よくわからないのに資料などに目を通さずに持論を展開する人が出て来てもおかしくないです。さらにひどいことを想像すると、炎上目的であえて物申す的に岡田さんやひろゆきに喧嘩を売るみたいなスタイルが出てくるかも。
ちなみに、ピザラジオの切り抜きでは自我を出すと、
「自我」
って指摘がきますw
僕的にはこの反応すら嬉しくてたまらんのですけどね。
6,最後に
総合的に見ると、やはり切り抜きは最盛期といえるかもだけど、状況的には厳しくなっていく感じですね。
それは多くの方がYouTubeのオススメを見てて感じるていることだと思いますが、増え過ぎたんですよね。ただ、僕も含めてなのですが自分自身でコンテンツを作れないけど動画を作りたい、YouTubeってどんな感じなのか味わってみたいいう理由で切り抜きをしている方も多くいらっしゃることを理解してください。
もちろん僕もですが、なんとか収益を上げたいっていうのも自然の摂理ってやつではないでしょうか。
ルールを守り(社会一般的な、YouTube的などちらも)、YouTubeをオワコン化させないようにしながらうまく、この切り抜き時代を乗り切りたいって思います。
もうやめるけどw
※またしても長くなりましたが、今回限りだと思いますのでお付き合いどうぞよろしくお願いいたします。